コンタクト (後)


  ノックをしても返事がない部屋のドアを、高山は遠慮なく開けた。
 深夜というべきか早朝というべきか迷う時間帯にも関わらず、友人の部屋に侵入を遂げたのは他でもない。
 部屋の主に起こしてくれと頼まれたからだ。
 盛り上がった布団を覗き込むと、枕を抱くようにして英介が眠っている。
 鼾もかかず寝相も悪くない英介は猫のように本当に気持ちよく眠るが、寝起きが少々悪い。
「英介。えーすけ。」
 布団を叩いて数回呼びかけると、唸り声をあげながら更に布団の中にもぐりこもうとする。
「流星群見るんだろ」
 布団をそっと剥がし、冷え切った冬の夜の空気を流し込む。
 英介は体を震わせながらも億劫そうに目を開けた。
 布団の誘惑に惑うこと数秒。
「……おきる」
 舌足らずに宣言して、もぞもぞと起き上がり始めた。
 床に放り投げられているトレーナーを渡すと、ゾンビのような動きで着込み始める。
「先……、あがってて、いーよ」
「じゃあ、先上がっとく」
 緩慢な動きの英介の覚醒を促すため、部屋の電気を点けてから先に屋上へと上がる。
 非常階段の明かりがぼうっと灯って廊下に反射していた。
 怖がりの英介は無事に上がってくることができるだろうか。
 遅いようなら迎えに行こうと思いながら、屋上のドアを押す。
 夕食時、今夜は流星群が見えるというニュースが流れ話題になったのだが、屋上には人気がない。
 時間が早かったのか、それとも睡魔と寒さに情緒を奪われたのか。
 確かに、寒さは半端でない。
 だが、練習場から少し離れたところにある独身寮の屋上から、今夜の星空はよく見えた。
 幸いにも天候は天体観測をするにはもってこいの、雲一つない星空。
 この街でこんなにも星が見えただろうかと、高山は感動を覚えた。
 星を見たのなんか久しぶりのことだ。
 感嘆は白い息になって流れていく。
 改めて見上げた夜空の色合いは深い紫色にも見えた。
 そこに金色の光の粒が無数に張り付いている。
 空の端っこには赤い光が規則的に点滅している。
 今この時間にも人工衛星は地球の表面を回り続け、飛行機は人と物資を運び続ける。
 忙しないものだ。
 あの衛星からデータを受け取る人や飛行機の到着を待つ人は、この空を見上げているだろうか。
 見上げて、流れ星を探してみるだけの時間を持っているだろうか。
 瞬きの間ほどの瞬間を待つために、このくそ寒い中空を見上げているだろうか。
 名前も知らない職業につく人たちの思いを馳せる呑気なアスリートの視界のどこかで、光が弾けた。
 光が流れる。
 微かな残像を残し、願い毎など聞き入れる素振りも見せず、星が流れた。

 ガコンと背後で屋上のドアが開く。
 振り返った高山の表情には興奮が滲んでいたのか、顔を出した英介も眠気を飛ばす。
「流れたっ?」
「流れた。流れ星とか、すっげ久しぶりに見た」
「どっちどっち?」
 顎で流星群の見える方向を指すと、白い息を撒き散らしながら掛けて冷たいフェンスにへばりついた。
「さみぃー! でも星、きれー」
 感嘆の声をあげ、英介が空を仰ぐ。
 その姿を見て高山はぎょっとした。
「お前っ、コートはっ?」
「あー、忘れてた。さむいな」
 パジャマにトレーナーを羽織っただけの格好で、英介は寒いと体を震わせた。
 当たり前だ。
「コート、取ってこいよ。風邪ひくぞ」
「面倒臭い」
「じゃあ、俺行ってきてやるから」
「え、ここに俺一人で残れって言うの?」
「風邪ひくと薫さんが怒るぞ」
「それも怖い」
 笑いながら英介は、高山のエアダウンジャケットのジッパーを下げる。
「何やってんの」
「入れて」
「おい」
 くるりと、まるで猫のような動きで英介は高山のコートの中に入り込んでみせる。
「うん、あったかい」
 満足気な声をあげて高山のやり場のない手を掴むと、自分の腹の前で組ませた。
 くっついた体は確かにあったかい。
 英介は人に警戒心なく触れたがるところがあるからこの行為も他意はないのだろうが、さすがに近い。
「流れないじゃん」
「流れてるよ」
 ごそごそと英介が動く度に、顎や鼻を柔らかい髪の毛がくすぐる。
 シャンプーの匂いというのは女の子の匂いだと思っていたが、男の髪でも香るものなのだと高山は身をもって知る。
「あっ!」
 声をあげて、英介が高山の腕の中で小躍りする。
「流れた流れた! すげぇ!」
 表情は見えないが、白い息が盛んに吐き出されている。
 視界では星が弾けるように輝いては流れていく。
「うわっ、また! 見た? タカ、今の見た?」
「見た」
 声だけでも英介は高山の感情を読み取ることができるから、振り返らないまま空を見上げる。
「すげぇな」
「願い事とか叶うっていうけど、絶対に星が流れるまでに三回って無理だよな」
「あー、無理だなー。でも今日くらいポンポン流れてると、叶いそうな気もするけど」
「じゃあ、リーグ2連覇!」
 最初の優勝の時に高山はブラジルにいた。
 それを英介は随分と悔やんでいる。
 一緒に、あの気持ちのいい瞬間を味わいたかったのだと零したことがある。
「じゃあ、ナビスコと天皇杯もいただこう」
「いいね。アジア王者のタイトルも!」
「贅沢すぎるだろう」
「っていうか、3冠の時点で贅沢」
「じゃあ、自分で叶えるしかねぇな」
「掴み取るしかないね」
 じんわりと伝わってくる体温に混じって、勇気とやる気が注がれる。
 小さいが逞しいストライカーを抱く腕に力がこもった。
 お前がいればもっと嬉しかったと思う。
 そんなリーグ優勝の感想を聞いて、胸が弾んだ。
 託される信頼が、高山を強くする。
 それを心地いいと思ってしまうのは、まずいだろうか。
 勘付いてはいる。
 胸の奥に灯った小さな小さな明かりの光源に。
 ただそれを明確な言葉にしてはいけないと、高山は自分を制する。
 ありえないと、その光源に気がついた時にはぎょっとした。
 まさか自分がそんなことを考えるなんて、と。
 可愛い、と思ってしまった時点で終わりなんだろうか。
 空ではまたキラリと星が降る。
 この流れ星たちのように、自分の胸の内にある感情も一瞬の輝きを残して流れて消えてしまえばいいと願うのに。
 地球上で目にする星の光は何億年も前に放たれた輝きだというから、刹那の想いを託すのはお門違いか。
 壮大な流星群にそんな思いを巡らせていると、ぎしっと屋上のドアが開いて富永が寒そうに体を縮めて顔を出した。
「おっ、やっぱり若い連中は元気だな」
 その後には他の面々が続いている。
 英介はコートを取ってくると言って、するりと高山の懐を抜け出した。
「見えたか?」
「え? あぁ、見えましたよ」
 ぽっかりと穴のあいてしまったような胸をあたためるために、ジッパーをあげて高山は答える。
 微かな残り香だけが、本人とはちがい甘い気持ちを高山に与えた。



「タカ、どうした? 暗い顔だな」
 宮崎キャンプ。
 シャワー室の脱衣所で声をかけてきたのは富永だった。
 そろそろ引退も囁かれる年齢とは思えないペースで練習メニューをこなしていく体は、引き締まっている。
「午後から取材が入ってるんですよ……」
「なるほどね。英介と?」
「英介と、あと山形の樋口夏木と」
「あぁ、山形も宮崎合宿だったな。同い年だったっけ?」
「17の頃から一緒です」
 重い口調に富永は人事のように笑っている。
 高山がインタビューを苦手としているのはわかるが、一緒に取材を受けるのが英介に夏木と聞いてさらにうんざりしているのにも気が付いたのだろう。
 夏木は口が達者なのだ。
 英介も夏木に同調して悪乗りすれば、どんな暴露話をされるかわかったものではない。
 高山は寡黙な選手として知られているから、取材する側は江口英介をセットにして取材するという方法を上手く使うのだ。
「まぁ、頑張って来いよ」
「英介に真面目に取材受けろって言ってください。富永さんの言うことなら、あいつ聞くんですから」
 大きな溜息一つをついて、高山はシャワー室を後にした。

 取材場所であるホテルに向かうと夏木は既に到着していて、ちょっと意地の悪そうな吊り目を更に細める。
 胃が痛くなりそうな憂鬱を抱える高山の隣から駆け出した英介は、同年代のセンターバックとの久々の再会を喜んだ
 何度か会ったことのある取材陣は要領を得ているもので、話題をうまくふってくる。
 それに反応するのは主には英介と夏木だった。
「三人の世代の選手って本当に仲いいよね」
「いいね。仲。まぁ、俺は英介とキャラ被るから嫌いなんだけど」
「かぶんねーよ」
「かぶってたらヤだけどね。うん、仲はいいよ。みんなけっこう連絡とりあってたりするし、遊んだりするし。俺らの中のベストカップルは、えっちゃんとタカだね」
 夏木が断言する。
 口も達者で周りを客観的に見ることのできる目をもつ夏木は、時々ぎょっとするほど鋭い言葉を吐くと同時に、感心するほど人間観察をしていることがある。
 時に容赦のない指摘を、時にさり気ないフォローを入れる観察眼はプレーにも生かされていて、その点については高山も尊敬していた。
「同じチームだから?」
「最初から仲よかったよ。英介がチマチマ動き回るのを、タカが見守ってるって感じでさ。世話焼きな性格なのかなって思ってたんだけど、世話焼いてるの英介にだけだしぃ」
 ちらっと夏木の横目が高山を捉える。
 高山は無言、と言うよりは言葉を探せないでいる。
「それって俺が子どもみたいってこと?」
「ってか、ガキじゃねぇか。すぐに回転扉とか挟まれるし、自分で荷物持ちジャンケンしようって言い出して言い出しっぺが負ける法則に素直に従って負けて、結局荷物多すぎて持てなくてタカに手伝ってもらってるしー」
 指折り数えはじめた夏木を叩いて、英介はそんなことないですと取材陣に詰め寄った。
 そんなこと、実際にあるのだけれど。
「だいたいそれ、いつの話だよ!」
「最近の話だよ。ホラー映画観て怖くなってタカのベッドに潜りこんだのも」
「お前が怖い映画持ってくるからだろ! 俺は嫌だって言ったのに!」
「怒るなよ。その反応が可愛いって褒めてるんだから」
「褒めてねぇだろ、それ!」
 高山を挟んで言い合いを始め、顔を付き合わせる二人の額を抑えて両脇に押しのける高山の仕草が犬の喧嘩をとめる飼い主のようで、取材陣は思わず噴き出した。
「高山くんから見たえっちゃんってどんな人?」
 そんな質問に、高山はいつものように困って考え込む顔をする。
 それから言葉を選んで、相手の目を見るのだ。
「巧いって言うか、スピードが、ありますよね。何か一つでも世界に通用する武器を持っているのは、すごいことだと思うし。一緒のチームでプレーしてて、メンタルの強さとか、見習うところも多いです。あと……、俺が思うコースに走りこんでくれるから、気持ちよくパスも出せて、プレーしてて楽しいです」
 高山の言葉はいつも真剣に選ばれて、嘘がない。
「友達としては、今まで回りにいなかったタイプで……、明るいし、そこに、助けられたりもしてます。俺だけだったら、たぶん、まだチームに溶け込めてないと思う」
「それは言えてる」
「夏木は、時々マジでむかつくけど、考え方とか大人だし、意外と周りのこと見てたりして、ユースの時にキャプテンやってたのは適任だと思いました」
 突っ込んだ夏木に高山がさらりとそんな誉め言葉をやれば、開いた口をパクパクと動かして黙った。
 頬が少し赤い夏木は誉められることに慣れていない。
 強豪山形の選手層の厚いベテラン守備陣を前に、出場機会がなかなか回ってこない日々が続いていた。
 昨シーズンに外国人のボランチが負傷し、夏木にチャンスが回ってきたのだ。
 そして、活躍。
 苦労を経てきた夏木を黙らせるのには誉めるのが一番だと言ったのは、夏木と同じ高校を卒業した富永だった。
「じゃあ、えっちゃんから見た高山浩二って?」
 微笑ましい会話に、取材陣はもう一つの問いを投げる。
「喋らないし無愛想だけど、一緒にいると意外と楽しいんですよ。サッカーもね、相手の裏を抜けて走って、ゴールキーパーとの距離も絶妙、角度も絶妙ってコースにパスがくる。それをシュートして、ゴールが決まるのがたまらなく気持ちいい。サッカーの醍醐味というか、一番美味しいところを味わってるって感じがする。チームで同期入団ってタカだけだから、オフの時も一緒にいるし。一番俺のことわかっててくれるんじゃないかって思ってるのもあるし、親友って言うのかな、とか思ったり」
 言った後で照れたのか、オレンジジュースのコップに視線を落とす。
「じゃあ樋口夏木は?」
「ナツキはー、言葉きっついときもあるけど、頭いいしチームまとめる力があるし。もうちょっと優しさがあれば言うことねぇんだけど、それがナツキって気もするし」
「優しいじゃねぇか」
「優しくねーよ。優しい奴は怖がりな子にホラー映画見せたりしません」
「弱点を克服させてやろうっていう心遣いだろー。察してくれよ」
「そんな心遣いいらねーよ!」
 またキャンキャンと言い合いが始まって、高山が先ほどと同じ仕草で二人の頭を引き離す。
 カメラマンがそれをおさめて、おそらく最新号の表紙になるだろうと意地悪な宣告をしてくれた。


「お、おかえりー。お疲れさん」
 ホテルに戻ると、廊下で富永と坂本に出くわした。
「ただいまでーす。あれ? もうゲーム大会っすか?」
 英介が目聡く坂本の持っているゲーム機を見つける。
「おう。することねぇからさ」
「誰の部屋でするんですか?」
「薫さんの部屋が広いんだってよ」
 ゲーム大会はキャンプ先での恒例行事で、サッカーゲームやゴルフゲームで優勝者を決め、優勝賞品は参加者一人一人になんでも言うことを聞かせることのできる権利というもの。
 毎年、スタッフも巻き込んで盛り上がる。
 自分の部屋に向かおうとした高山も、ジャケットの襟を坂本に捕まって強制連行となる。
 これも毎年のことである。
「坂本さんっ、俺、どうせビリなんだから」
「だから参加せねばなるまい」
「はぁっ?」
「お前の罰ゲームを考えるのが一番楽しいんだ」
「はああぁ?」
「さぁっ、今年の王者は誰だー!」
 年長者の富永までもがこのテンションだ。
 新加入選手との親睦会も兼ねた無礼講は、チームの結束を高めるためには必要なのかもしれない。
 しかし、過酷な罰ゲームを受けたルーキーが従順さをそぎ落とされてしまうのも事実。
 行き着いた先の矢良チームドクターの部屋には、既に何人かのチームメイトとスタッフが集まっていた。
 壁には入団2年目の者が準備することが鉄則になっているトーナメント表が貼ってある。
 しっかり自分の名前があるのが悲しい。
「うっしゃ、開幕じゃー!」
 賑やかな掛け声とともに、ゲーム大会の幕があがった。


 例年のとおり、高山は一回戦で早々に敗北した。
 今までゲームをしたことがないと言っていた新加入の外国人が相手というのは、ちょっと情けないが。
 このまま賑やかな部屋から去るのも気がひけて、高山は矢良の部屋の空いているベッドに転がった。
 矢良の部屋は確かに広く、ツインルームに和室がついていた。
 それを一人で使うわけだが、半分は物置になってしまうのだから仕方ないのかもしれない。
 ちょっと煙草の香りがするのは矢良らしい。
 ふっと一息つくと、先ほどのインタビューのやり取りが再生される。
『親友かな』
 耳に蘇る心地いい言葉。
 誰かにとって自分がそんな重要なポジションにあることは、悪くない。
 自分が英介を理解するよりもずっと深く、英介は高山浩二というわかりにくい男を理解してくれているように思う。
 友人、チームメイト、同期。
 それよりもきっと、二人の関係を表すには“親友”という言葉がしっくりくる。
 慣れない取材の疲労の波に包まれて、高山は静かに気持ちを休めていった。
 すぅっと寝息をたてはじめた高山を発見した矢良は、あまり人前で寝顔など見せない男の寝姿に忍び笑い、自分の脚が冷えないようにと持ってきていたブランケットを放ってやった。
「タカは?」
「寝ちまったよ。試合や練習じゃケロっとしてるのに、取材一個こなしてきてこれだもんな」
 富永も高山のあどけなくも思える寝顔を見て、笑いを噛み殺した。
 普段、寡黙で大人びたような影を見せる男が、口を半分ほど開けて眠っている。
 そのギャップが面白い。
 ゲームの方は二人とも早々に敗退していた。
 去年の王者は矢良で参加者は言いようにこき使われたのだが、今年は同じ目にはあわなくていいらしい。
 今コントローラーを握っているのは昴と坂本だ。
 昴に準決勝で敗れた英介が、高山に気がついてやってくる。
「寝てる?」
「寝てる。誰かの子守に疲れたんだろう」
「誰かって誰ですか」
 言い返しながら、英介は高山の寝顔を覗き込む。
「こんなにやかましい中でよく眠れるな」
「薫さんだって自分の鼾でうるさい中、一人で安眠してますけどね」
 そう突っ込んだのは寺井だった。
「うるさい」
 迂闊にも矢良のテリトリー内に入り込んでいた寺井は、矢良の義足でのキックを弁慶の泣き所に受けて呻き声をあげて座り込んだ。
「お、高山くん、睫毛がけっこう長いじゃないですか」
「落書きしたくなるなぁ」
「口きいてもらえなくなりますよ」
 英介と高山の喧嘩を見ていればわかることだが、高山は本当に怒ると黙るのだ。
 ただでさえ寡黙な男が、意図して押し黙ると怖いものがある。

「うっしゃぁ! 今年の優勝はオッレー!」
 テレビの前から不意にそんな歓びの声が聞えてきた。
 叫んでいるのは坂本で、昴は悔しそうに立ち上がった坂本を見上げている。
 とても一児の父とは思えないはしゃぎっぷりを呆れながらも、敗者となった参加者は拍手を送っている。
 この姿を、愛娘でチームのアイドル的存在のヒカルに見せてやりたいものだと思いながら。
「まずは薫さん!」
 高いテンションのまま、坂本は矢良を指差した。
「俺かー?」
「肩揉んでくださいよ」
 嫌そうな返事をしてはみるが、その顔は楽しそうだ。
 矢良は坂本の背後にまわって、大人しく肩を揉む。
「あー、極楽―。ありゃ? なんだ、タカは寝ちまったのか?」
 ベッドで横になっている大木を見て、坂本がへらっと笑った。
「英介」
 このいい大人がこんな風に笑うときはろくなことがない。
「……なんスか」
「お前、タカの寝込みを襲え」
「はぁっ?」
「英介の罰ゲームだよ。タカの寝込みを襲ってちゅ−して起こせ」
 周囲は盛り上がるが、英介はぶんぶんと首を横に振って拒否している。
 試合中に得点したり勝ったりしたときに抱き合って喜んだり、時には外国人選手にキスされることはあるが、あれは興奮状態にあるからで冷静になっている今の状態で同じことをしろと言われてできるものではない。
「お前、入団一年目でこの大会の王者になって俺に何したか覚えてるか?」
 そう言われて思い出した。
 先輩の坂本にスパイクを手入れさせたのだ。
 しかし、
「あれは罰ゲームじゃないですか」
「そう、これは罰ゲーム」
 やられた。
 英介は項垂れる。
 このやかましい中で目を覚ませばいいものを、高山はいまだぐーすかと寝入っている。
「男なら覚悟を決めろ」
 富永が背中を押した。
 もう「やめてやれよ」とか言う人間は一人もいないということだ。
「したらすぐに逃げるから、そこ開けといてくださいよ」
 出口を確保して、英介は覚悟を決めてベッドに片膝をついた。
 高山はまだ眠っている。
「よいっしょ」
 小さな掛け声をかけて高山の体を跨ぐ。
 見下ろす高山の口はだらしなく開いていて、並びのいい歯が見えた。
「あ、えっちゃん、ファーストキスって言うんなら勘弁してあげるよ」
「高校の卒業式以来です」
 ヤケクソで答える英介は、もてそうなのに実はそうでないらしい。
 高校生の時は何人かの女の子と付き合ったらしいが、サッカー三昧の英介は交際を受け入れたつもりもなかったらしい。
 押しの強い女の子達に何度か口唇を奪われたという、男としては情けのない恋愛話を聞いたことがある。
 キスまでならさほどの抵抗も持たないのだろう。
 たとえ相手が男であっても。
「くー、情けねぇ面ぁ」
「自分が女の子になったと考えてみろ。高山ならまずますのラインだろうが」
「俺、もうちょっとわかりやすい人の方がいい」
「その前にその口閉じさせないと、ディープになっちゃうよ?」
「わかってます」
 英介の手がおずおずと高山の顎に触れ、ゆっくりと起こさないように押し上げる。
「……」
 呼吸の調子が狂った高山が僅かにうめいて口を閉じ、それからまた呼吸を再開する。
 ぐっと顔を近づける。
 英介のように華やかで派出な顔立ちではないが、きりっとした男らしい顔つきの高山の顔のアップに耐え切れなくなりそうだが罰ゲームは罰ゲーム。
 参加した時点でどんな罰ゲームでも受け入れますよと宣言しているようなものだ。
 それを嫌というのは男らしくない。
 そうして英介は、親友と呼んだ男にキスをした。
 ほんの一瞬の接触の後に顔を上げる。
 同じタイミングで高山が目蓋を上げる。
 英介が逃げるよりも早く正気づいた高山が、上体を起こした。
 自然、高山の覚醒に驚いていて行動の遅れた英介の頭に高山の頭が思い切りぶつかり、星が飛びそうな衝撃に呻いた高山は再びベッドに沈む。
 英介はその隙を逃がさずにベッドから降りて部屋をバタバタと出て行った。
「……いってぇ……、なんだぁ?」
 額を押さえながら高山が周りを見渡せば、爆笑で腹を抱えているチームメイトがいる。
「なんなんですか?」
 状況を読めない高山に、矢良が要領よく説明すると高山はたちまち赤面して、ベッドに再び沈み込んだのだった。


 自分に宛がわれた部屋の前で、英介は途方に暮れた。
 オートロックの部屋の鍵は同室の昴が持っているはずだ。
 一人になって気持ちの整理をしたいのに、ドアが開かない。
 ドアノブに手をかけて、英介は立ち尽くす。
 ふざけて笑ってしまえば良かったんだ。
 罰ゲームだし。
 男同士だし。
 笑って、口唇を拭ってみせて、顔をしかめながら最悪だよとか責任とってよね、とか言ってしまえば、高山は苦笑いしながら流してくれただろう。
「ぐー……、俺、馬鹿」
 今だって、きっと間に合う。
 お前、怒ったら怖いから逃げちゃったんだよ。
 そんな風に笑ってしまえば、高山は罰ゲームだもんなと言ってくれるだろう。
 それができなのは、
「なんで、気持ちいいとか思っちゃうかな……」
 自分でもぎょっとするような気持ちが生じたからだ。
 今まであれだけ触れておいて、ベタベタしておいて、なんだよ今更と思う。
「……やべぇよー……、もー、マジで俺、馬鹿」
 虚しい独り言ばかりが口をつく。
 ガチャガチャと、ドアは不快な音ばかりをたてる。
 こういう時こそ矢良の部屋に飛び込めば、矢良は一つ二つの皮肉を口にしながらも気持ちを落ち着かせてくれるのに、なんで今日に限って矢良の部屋が会場なのか。
「鍵ならお前のポケットにも入ってるだろ」
「うおっ!?」
 突然背後から声をかけられて、英介は飛び上がって驚いてしまった。
 声の主が高山だったからというのも大きいが。
「鍵はちゃんと各部屋二人に渡されただろうが。お前のジーパンの後ろのポケット」
 言われて手を入れると確かにそこにはカードキーがあった。
「……サンキュ」
 思ったほど気まずくはない空気を背にして、英介は部屋の鍵をあける。
 かちゃっと気持ちいい音がしてドアが開いた。
「入ってもいい?」
 背後から高山が尋ね、それに英介は背を向けたまま頷いて答えた。
 窓際のベッドに腰掛けて、窓から外の景色を見ている高山を見上げてみる。
 時刻はもう日も暮れようとしている夕方だ。
「俺、さ」
 高山の硬い声に、英介は顔を上げた。
「別に、嫌、じゃ、なかった、んだけど」
 途切れ途切れの言葉が、さっきの罰ゲームのことを言っていることはわかった。
「へ?」
 だけど、ついついそう返してしまった。
 高山は困ったような顔をした。
 たっぷり数秒躊躇した後、真っ直ぐに視線を投げてきた。
「好き、なんだ」
 高山浩二は、潔い男。
 覚悟を決めることができる男。
 自分のおかれる環境が大きく変化することに対し、覚悟を決めることができる。
 この潔さをもって、高山はブラジルにも挑んだ。
 そして、親友との関係の変化にも。
 言葉にすることを恐れていた感情に、潔さをもって名前をつけたのは高山だった。
 そこが英介には、
「ムカツク」
 のだけれど。
「なんで?」
 高山は笑った。
 英介の言い方が嫌がっている調子ではなく、困っているときの口調だったから。
「わかんねぇけど、むかつくんだよ」
 泣きそうだと思った。
 目の奥が痛い。
 いつもそうやって先に覚悟を決めて動き出す高山においていかれるようで、悔しい。
 置いていかれると悲しくなる、寂しくなる、もどかしい。
 そんな思いを抱くのは、サッカーが絡むからだと思っていた。
 それ以外の理由を、英介は知ってしまった。
 俺だってお前のこと好きだって気付いたのに、なんで先に言っちゃうんだ。
 ただのチームメイトというだけでなく、友人だからというわけでもなく、高山浩二が傍にいてくれることが自分の幸福なのだと気付いたのに、英介はそれを素直に伝えることができない。
 高山浩二が自分を好きだと言った。
 そのことにちゃんとした答えを返してやれない。
 だから、立ち上がって自分を見下ろす高山の隣に立った。
 外の景色を眺めるふりをして、高山の視線も外へと促した。
 高山が横を向いた瞬間に、英介は手を伸ばして高山の襟元を掴んだ。
 掴んで引き寄せた。
 仕草はまるで喧嘩のそれで、英介はそのまま不器用に高山の口唇に自分の口唇を合わせた。
 言葉にできないから、行動で示した。
 ごちっと歯がぶつかる衝撃に、高山は呻く。
「俺だって、嫌じゃ、なかったよ」
「……怒るなよ」
 高山はまた笑った。
 あまり見慣れない、優しくて甘い笑みだった。
「お前、絶対に遊び慣れてるだろ」
「そんな暇なかったのは英介がよく知ってると思うんだけどな。サッカー漬けの毎日だ」
「でも童貞じゃないだろ」
 英介のセリフに高山は珍しく声を上げて笑った。
 あまり聞かないからか、英介は高山の笑い声を聞くと嬉しくなる。
「お前は? 童貞なの?」
「そうだよ!」
「マジで? 意外だな」
 みんなそう言うんだと、英介は不貞腐れる。
「俺は本当に、サッカーしかしてこなかったんだよ」
 見た目じゃねぇんだよ、人は。
 そう言って見上げた高山があまりに柔らかい表情をしているから、英介は困惑する。
「なぁ、これって付き合うってこと? 俺とお前で」
「嫌?」
「なんか……、付き合うって表現が、嫌だ」
また、高山が声を上げて笑う。
「じゃあ」
 と高山が言う。
「今まで通り、親友でいいんじゃないか?」
 親友という、口にしてしまうのは多少気恥ずかしく、けれども気持ちの中では重要なポジションを与え、与えられた関係をここに名付けてみる。
「親友同士でキスするか?」
「そういうのもありだろ」
 英介的発想を高山がすると何故か説得力がある。
 親友という関係は心地良く、安心感があって支えになる。
 戦友という関係は熱く、剥き出しの感情と生活の全てをかけて共にあることができる。
 同じフィールドで戦い、生かしあい、喜びと悲しみを分かち合う。
 それだけで本当はもう充分で、満足だってしていた。
 そこに加えてしまうことで、台無しになりかねない恋愛感情とも言い切れないほど曖昧な想いは、どこか居心地が悪くはがゆくて恥ずかしくて、しっくりこない。
 そんな感情を、わざわざ受け入れてしまうことはないのに。
 ゆっくりと慣れないスピードで距離をつめてくる高山の口唇を受け止めて、その首に腕を回してしまうのは何故か。
 英介は考えてみる。
 回した腕で、全て抱き込んでしまえる存在じゃない。
 ごつごつした筋肉ばかりの体に、針のような髪の毛と、低い声、友好的には見えにくい表情、少ない言葉。
 甘くなんかないのに。
 可愛くなんかないのに。
 こんな曖昧な関係でうまくいくのかとか不安はあるし、甘えたりはできないけれども、この存在が自分のものとなるのなら、それは嬉しいと素直に思えた。
 つま先立ちの英介を支えるように、高山の腕が腰を抱いた。
 気持ちがいい、と体中が悦んでいる。
 意識したことのなかった高山の体温を味わうと、自然と背中に回した腕に力がこもる。
 欲しかったものが手に入った安心感が心を満たす。
 もう何も怖いものなどない気がした。
 この人が自分のものとしてあるのなら、不安に苛まれることなどないような気がした。
 きっと、今の自分には何だってできる。
 たぶん、今の自分達は最強だ。
 これが恋の力なのか、それとも欲しいモノを手にいれた単純な満足感なのかはまだわからないけれど。

 いやらしさを感じさせない強さで押し付けられた口唇は、スリーカウントでそっと離れた。
「タカ、さ」
「ん?」
 自分の声に返事をする高山の声が好きだと、改めて思った。
「ちゅー上手い」
「……遊んでると思ってるだろう」
「なんせ童貞なんでね」
「俺が遊べると思ってんのかよ」
「いや、思わないけど、同い年で同じような生活してるのに絶対に俺より経験はあるはずだ!」
 いつもの調子で噛み付き始めた英介に、自分たちのペースがようやく戻ってきたと高山は安心する。
 やはり英介との間にぎこちない空気はごめんだ。
「高校の時に付き合ってたのが年上の人だったから、かな」
「幾つ上よ?」
「10歳くらいだったかな? 英語の先生」
「はぁ!?」
 たまげた。
 年上なのはなんとなくわかるが、先生とは思わなかった。
「上手に遊んでもらったって感じだったけど。俺が卒業するのと、あっちが結婚するのとで別れたけど」
 さらりとそんなことを口にする高山を、英介は呆然と見上げた。
 そんなタイプとは思っていなかった。
 英介が高山と出合った頃には既に付き合いがあったということで。
 まだまだ知らない彼がいる。
「……リスクがでかいのがいいわけ?」
「あっ? いやっ、そういうわけじゃないんだけど」
 自覚なし。
 そうだ、と英介は溜息をついた。
 高山はあまり自分がどんな人間であるか自覚していない節がある。
 英介にも人のことは言えないが、高山の自覚の欠如は肝心なところで見られるから性質が悪い。
 矢良に言わせれば、『図太い』のだそうだが。
「まぁ、いいや」
 英介の手が拳をつくり、ポスンと高山の左胸を軽く叩く。
 漠然とした相手の感情に対して、言葉にはできないけど伝わっているよと言う時の二人の合図。
 高山も、少し笑ってから同じように英介の左胸を叩いた。
「なんかちょっと頭使ったら腹減った」
「飯、行くか」
「おう」
 あまりにもいつも通りの会話が可笑しくて、二人して笑う。
 変化したはずの二人の関係が、言葉を交わしたり隣を歩くことに支障を来すものではないことに安心する。
 何がどう変わってしまったのか、何を得て何を失ったのか、これからゆっくり確認していけばいいのだ。
 彼は自分を好きだと言った。
 態度で示した。
 それは確かなことなのだから。
「なぁ、タカの罰ゲームはどうなったんだよ」
「……さぁ?」


 ――数ヵ月後――
 ゲーム大会王者坂本が、高山に与えた罰ゲームとは、『シーズン中の試合で、得点したら面白いパフォーマンスをしろ』だった。
 シーズン開幕、その初戦ホーム。
 同点のまま後半突入。
 時間帯は後半35分。
 ペナルティエリアぎりぎり、ゴール中央から僅かにずれた場所。
 ボールを置いて、高山はゴールを見た。
 壁と、神戸のユニホームの位置を確認した。
 隣には富永も立っているが、こういう距離角度のフリーキックは高山が蹴ることを味方も敵もわかっているだろう。
 主審の笛が鳴った。
 少し体を屈めて走り出す姿勢で、高山は口唇を舐めた。
 動き出す壁に隠れてキーパーの位置がわからなくなる。
 ドコっという鈍い音がして、ボールが飛ぶ。
 ボールはフィールドプレーヤー達の足元を貫き、ゴールキーパーの予測とは反対側へ打ち込まれる。
『ゴォオオオオオオル!!』
 スタジアムのスピーカーが、割れるような音で神戸の得点を告げた。
 スタンドではフラッグが激しくふられ、歓声が上がる。
 ゴールは決めた。
 あとは、パフォーマンスだ。
 高山はこれからが本番とばかりに緊張した顔をして、駆け寄ってくるチームメイトの中から目的の人物を選った。
 命令した坂本は、既に交代してベンチにいる。
 ちらりとそちらを見ながら、抱きついてくる他のチームメイトを無視して、ファーポストから駆けて来た英介に手を伸ばした。
 汗で濡れている髪の毛をかきあげる。
 そこまではゴール後に喜びを分かち合う選手達の抱擁ですむのだが。
 何せ坂本の命令は、
『シーズン中の試合で、得点したら面白いパフォーマンスをしろ』
 というものに、
『しかも、サポーターズTVの年末総集編で放送されるくらいのな』
 という条件がついているのだ。
 サポーターズTVは長く放送され、サッカーファンからけっこうな支持があるサッカー番組で、市井が司会・解説をしている番組だ。
 年末にはその年の名シーンのランキング特集をする。
 ランキングに必ずあるのが、選手がゴールを決めた時にするパフォーマンスだ。
 ある選手はバク転を披露し、ある選手はユニフォームの下のアンダーシャツに書いたメッセージを人々に見せつける。
 チームメイトに子供が生まれたときは揺り篭の真似事をしたりもする。
 中には昴のようにシンプルに、拳を突き上げて雄叫びをあげるものもいる。
 しかし、高山にはバク転がその場でできるほどの身体能力も体力も今はなく、生憎アンダーシャツは着ていない。
 チームに子供を授かった者もなし、昴のように叫んでもそれは普段の高山のゴール後の姿でもあり、また面白みにも欠けてしまう。
 高山は高山なりに考えた。
 英介の頭に置かれた手は、そのまま英介の髪を後ろへ引き、彼の顔を仰向けさせる。
「ぉあっ?」
 つんのめった形になった英介の口唇を、真上から一舐めする。
 ほんの一瞬、スタジアムの空気が変化したような気がする。
 高山浩二にユーモアのセンスを求めてはいけない。
 噛み付くようなキスを終えると、高山は凍りついたようなチームメイトの腕からすり抜けてセンターサークルへと走り出した。
「もう一点!」
 やたら気合の入った声が、スタジアムの奇妙な静寂をざわめきに変えた。
「えっちゃん、随分ワイルドな彼氏もってるじゃないの」
「ちょっとワイルドすぎるけど」
 試合中だと気分を切り替えながら、やれやれと走り出す昴に呆れた表情でそれに倣う英介。
 さっきのキスが坂本の命令に出した答えなのだと悟ると、自分が受けた被害よりも生真面目な高山の性分が哀れにもなってくる。
「これ、サポーターズTVよりも前にまずワイドショーで扱われるぞ」
「かもねー」
「それはそれで面白いんじゃない?」
「タカ、えっちゃんファンに刺されなきゃいいけどな」
「いや、逆に安心じゃねぇの? これがファンの一人が相手だったらあぶねぇけど、タカなら安全圏だと俺は思うね」
「それは言えてる」
 センターサークル周辺にわらわらと帰ってくるのに無駄口を叩くチームメイトを振り返り、高山は一人覇気のある声をあげるのだった。
「もう一点とって逃げ切るぞー!」」
 それが勿論照れ隠しであることなど、チームメイトはお見通し。
 とりあえずその試合は勝利を飾ったものの、試合終了のホイッスルが鳴り響くと同時に高山は負けた相手チームと一緒にその場に座り込んで、どん底まで落ち込んだのだった。
 その後、しばらく高山のフリーキックの精度は酷く落ち込んだのだが、そこはチームの献身的なフォローによって補われたのだった。
 何より高山を救ったのは、恥ずかしそうな表情のまま慰めのキスを仕掛けてきた男前な彼氏だったのだけど、それはまだ誰も知らないこと。


2003/4/4
2007/4/16 改稿

この話は2002年4月4日にアップしていた、「Films」初のオリジナルBL小説でした。
2007年4月16日に改稿アップとなりました。
「Films」の主軸であるBSシリーズのメインCPであるタカ×英介コンビの馴れ初めを、もうちょっと書き込みたいと思っての改稿です。
小咄やお題は量産してきたのですが、初めてココに辿り着いて読んでみようかなと思ってくださった方に、読んでもらいやすいようにとも思ったのです。流れは変わっていないのですが、心理をちょっと書き込みました。

改稿にあたって、曖昧記述&二転三転していた英介の身長決定アンケートを行いました。結果、一番票を集めた「165センチ」としてこれからは記述していきます。アンケートに参加してくださった皆様、投票の方法についてバタバタしたりしてご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。そして参加してくださりありがとうございました!これからもサッカーしてる時はビッグに、恋愛に戸惑うときはちっちゃくなる英介ですが、よろしくお願いいたします。

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