彼の事をきかせて10題
01:第一印象


高山浩二の第一印象

上手いなと思った。
彼よりももっと上手い選手はいっぱいいたのに。
上手いと、彼が蹴り出したパスの軌道を追いかけながら思った。
ただパスが正確ってだけじゃない。
あの先に走り込みたいと思うような。
流れるイメージのパス。
パスを出して受け手に届くまでのタイムラグの計算の仕方とか、コースとか。
見てて、ドキドキした。
確か名前は高山浩二。
どんな奴なんだろ。
休憩時間。
給水する大きな背に向けて歩き出す。
どこの高校?
それともユース?
憧れのサッカー選手っている?
サッカーの話をしようよ。
そんで一緒に、サッカーしようよ。

俺はお前とサッカーしてみたいって思ったよ。


江口英介の第一印象


江口英介なんて名前も、出身高の名前も聞いたことがなかった。
目の前で猛スピードで駆け抜けられて、初めて知ったその存在。
普通に走っても速いが、ボールを持って走るスピードが半端じゃない。
フェイントのスピードも、彼の動きの全てが速い。
もっと速く遠いパスを出せと要求する。
自信満々の言動は嫌味でもなく、自分の可能性を存分に発揮しようとする向上心が感じられた。
なんだか、好ましい印象。
さっそくチームに溶け込んで、ボケ役になっている。
周囲に笑いの種を巻きながら、チームはじわじわ力をつける。
巻き込まれる。
まるで竜巻だ。
どうやったらそんな風に笑える?
人付き合いが苦手な俺に教えて欲しい。
どうやったらそんな強いメンタルを得ることができたの?
プレッシャーに弱い俺に教えて欲しい。

俺はお前と友達になってみたいって、そう思ったよ。


2004/12/2
「モノカキさんに30のお題 01:はじめまして」でも第一印象ネタを書いたので、搾り出すのにちょっと苦心。
「彼の事をきかせて10題」はこんな感じで、タカと英介が相手の事について一人称で語ります。

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