Auto Focus



 その男が死んだと言う連絡を受けた時、俺は戦場にいた。
 ライフルを担いだ少年に、ピントを合わせてシャッターを切った。
 見えない暗闇に覆われた瞬間を切り取るのが稼業だと言った俺に、その男はこう応じた。
 見えるものだけを追い社会から切り取るのが稼業だと。
 男は刑事だった。
 男は殉職したのだと、日本からの電話が言った。
 目の前の少年がじっと俺を見上げている。
 黒々とした大きな双眸が。
 シャッターを切った。
 切り続けた。
『よう、今野』
 危険さと屈託のなさ。
 相反するものを抱えた男は、そう言って笑いながらスツールに滑り上がり、擦れた手付きでグラスを呷った。
 百円ライターで煙草に火を点ける。
 バーのカウンターにそのライターは似合わないはずなのに、男を見ていると不思議にそれが絵になった。
 官給品のスーツは安物っぽく野暮なのに、どんな男のものよりも似合った。
 長身痩躯の体に、しなやかな背中のラインがそう見せるのかもしれない。
 きっちりとネクタイを締めてはいるがどこか退廃的な匂いを撒く。
 鮮やかだった。その存在の全てが。
 会話も声も仕草も、俺が映してきたなにものよりも鮮やかだった。
 男は死んだ。
 横たわる死体に、無残に散った命の抜け殻に向かって貪欲にシャッターを押す男が、海の向こうで物言わなくなった死体を思って悲しんでいる。
 あの男が死んだ。
 遠いと思った。
 この国と、日本の距離。
 ライフルを担いだ少年の双眸はどこまでも澄んで、俺の眼はどこまでも濁っていく。
 霞んでいく。
 男の眼は、二度いつまでも耳に残る。
 空。
 悲しいほどの哀色。
 少年は静かに戦場へと歩き出した。



 シャッター音が、闇に響いた。
 自分でも驚くほど大きな響きで、綺麗な余韻をのこして。
 ヤバイ。
 そう思った時には、フィルムに焼き付けた二人の男がこちらを見ていた。
 一人は学校の教師で、もう一人はヤクザのなれの果て。
 ヤバイのは、後者だ。
「誰じゃ」
 調べの通り、訛りののこる話し方。
 ビンゴ。
 踵を返した。
 走る。
「待てぇ!」
 怒声が追ってきた。
 悪いが、こっちは足には自信がある。
 プロカメラマンの装備とフットワークをなめるな。
 なめてもらっては困るが、拳銃なんて言う飛び道具で黙らされてはもっと困るのだ。
 今、俺のすぐ横で火花を散らしたのは女子高校生の殺害に使用したのと同じ拳銃だろうか。
 つっと背筋に冷たいものが走った。
 報道の最前線で、時に銃弾の飛び交うような戦場でカメラをかまえてきた。
 そこで味わう危険は決して俺にだけ向けられるものではなかった。
 だが、今味わっているこの悪寒は……。
「何者か言うてみぃ」
 濁声が意外なほど近くでした。
 畜生。
 俺の俊足もたいしたことがなかったか。
 背骨にごつりと押しつけられている拳銃に、呼吸が乱される。
「……カメラマン……」
 惨めに震えた声で告げると、背中を押す銃口の力が強まった。
「本当だ。カメラも持ってる。NOWって雑誌の、カメラマンをしている」
「カメラマンがこんなところで何しとるんじゃ? あぁ?」
「……スクープ探しを……少々」
「死にてぇんか?」
 死にたくはない。
 死にたくはないが。
「矢口友里さんを、殺した犯人を探していて……あんたに、辿りついた」
 冷汗が、顎から滴った。
 男の手が、俺の手首の数珠を揶揄するようにいじった。
「写真、撮ったか?」
「悪いが、ばっちり撮った」
「フィルム寄越せ」
「カメラマンは、自分のスクープは命をかけてでも守るもんだ」
 本当は虚勢など張れる状態ではない。
 奥の手もない。
 足には自信があるが腕力はからきしだ。
 明日の最新号には、俺の殉職記事でも掲載されるのだろうか。
 冗談じゃないが、この事態を回避できる術もない。
「じゃあ、死んでから寄越すんだな」
 ゴツンと銃口が背中を押した。
 離れる。
 撃たれる!
「動くな」
 低く落ち着いた声だった。
 埠頭に点在する暗めの街灯の灯りに、声の主が照らされる。
 背の高い、婀娜っぽい男だった。
 彫りの深い精悍な顔立ちに眦の下がった特徴的な双眸。
 いい、男だなと思った。
「警察だ。銃を下ろせ」
 警察。
 オカシナことを言う。
 ここに警察がくるはずがないのだ。
 このヤクザ崩れが犯人ということに、警察は気が付いていなかったはずだ。
 それに俺が焦れて、こんな修羅場になっているのだ。
 警察だと名乗る男が本当に警察官であることも疑わしい。
 それに味方であると言うことさえわからない。
「宮内和彦。まずはその銃の不法所持で逮捕する。署までご同行願おう」
 澱みのない声は自信と狡猾さに満ちていて、鮮やかだった。
 見た感じは俺と同世代。
 なのに、ひどく年寄り臭く見えるのは仕草があまりに堂に入っているからだろうか。
 拳銃を所持した相手に臆すことなく近寄って、銃を取り上げた。
「午前二時十四分。逮捕する」
 ガシャリと、シャッター音よりは鈍い音を響かせて、男は犯人の手首に手錠をおろした。
「無茶する野郎だな」
 無線連絡を入れた後、男が俺に言った。
 苦笑うような笑みが印象的だ。
「……あんた……本当に刑事か?」
 思わず尋ねた俺を暫し凝視して、ふっと吹き出した。
「警視庁の捜査四課のもんだ。ヤクザに見えても仕方ないかもしれねぇが、まさかここまでやっといて疑われるとは思ってもなかったな」
 砕けた口調が似合った。
「記者クラブの知人が、あんたがどうも俺らの領域に不法侵入してるんじゃないかって教えてくれてね。今日一日あとを尾けさせてもらった」
 ひょいと何か差し出され、思わず手を出した。
 手の平に落されたのは、いつのまにか落したらしい数珠だった。
「大洋出版の、今野さん? あんたにも署まで来てもらうよ」
 それがはじまりだった。


 矢口友里は、家出少女の取材をしていて見かけた少女だった。
 退屈を持て余し、自由を渇望する最近の若者だった。
 取材をしたその翌日、何者かに殺害された。
 俺は何故か、怒りを覚えたのだ。
 空爆されたあとの無人の町を見ても、ファインダーの向こうに凶悪犯罪者をとらえても、冷静だった。
 言い方を変えれば冷めていた俺が、何がどうしてか矢口友里の死には怒りを覚えた。
 初めての感覚。
 小さなリュックに荷物を詰めて、屈託の見える笑顔を浮かべた少女に、誓った。
『オジサンはいいね。夢とかあって、それを掴んでて。私ないんだもん。そーゆーの? オジサンが羨ましい』
 そう言った少女に、俺は誓った。
 君を殺した犯人は必ず俺が撮る。
 誰よりも先に、俺が撮る。
 撮るつもりだったのだが、それがいつのまにか捜査になっていた。
 自分でも驚くほど、熱くなっていた。
 気が付けば、警察を先回りして情報を集めていた。
 高校の教師。
 矢口友里と関係があった教師に行き着いた。
 探った。
 教師は恐れたのだ。
 矢口の家出によって、芋づる式に自分と生徒の関係が露呈してしまうことを。
 矢口友里が妊娠したと知った時、確信を持った。
 この教師が、誰かしらその筋の人間に頼んだのだと。
 警察はまだ漕ぎつけていない。
 ならばと、教師と実行犯の男を尾けてシャッターを切った。
 薄暗い取調室でそこまで話して、濃すぎるコーヒーを口に運んだ。
「面白いね」
 日高達郎刑事が言った。
 不味すぎるコーヒーを気にもせずに啜っている。
「面白いが、金輪際こんなマネはしないでほしいね。あんたの領域は、ここまでだ」
 スチールデスクに身を乗り出して、日高は机上に置かれている俺のカメラのレンズを指した。
 それから覗きこむように目を合わせてきた。
「俺はあんたを死なせたくはない。そう、思える男だ」
 なんてことを言いやがる。
 苦笑が浮かんだ。
「これからは、あんたには俺がいる」
 その苦笑もひっこむ。
「……それは、飲みに行こうと誘われてるのかと勘繰りますよ」
「あ、いいな。行こうか」
 にっと口元を曲げた。
 ガキのような笑顔がのぞく。
 悪くはないな。
 そう思った。
 フィルムに切り取った犯人の面は警視庁にまでやってきた上司に預けてある。
 今ごろ輪転機が回っているだろう。
 警察の犯人逮捕と同時にその顔が掲載される。
 スクープ記事だ。 
 今日は祝杯をあげてもいい日。
 少女に、ほろ酔いながら、
『オジサンだって、努力してこうなってるんだ』
 そう、諭す予定の日だった。
 警視庁を出てタクシーを拾った。
 こう言うのはあんたの方が詳しいだろうと言われて、店は俺が選んだ。
 中心街を外れたところにある、小さな居酒屋に案内した。
「今野さん、今幾つだい?」
「三十。日高さんは?」
「同い年だな」
 ビールを注ぎあって、あとは手酌で飲んだ。
 日高のピッチは早くも遅くもない。
 飲む時は豪快な一口を流し込む。
「さっきの、死なせたくないってのは、どう言うことだ?」
 つまみに箸をつけながら、日高がまた子供のように笑った。
「たまにいるんだよなぁ。死なせたくないなって、瞬間的に思わせるような馬鹿野朗が」
「ひどいな」
 やはり悪い気はしなかった。
「数珠を、持ってただろう? あぁ、こいつは背負っちまったんだなって思ったんだ。勝手に背負って、危険を味わって。そういうのは、嫌いじゃない」
 日高の話は快活で、時に深く味わい深い。
 気がつけば、互いの口調は親しいものになり、まるで数年前からの知り合いであったかのように気安い雰囲気になっていた。
 互いの境遇を簡単に話し合った。
 日高は独身で、刑事の親父さんがいること。
 親友と呼べる男が暴力団員であること。
 そんな話を、子供の顔と老人臭い顔の二面をちらつかせながら語った。
 それから、俺と日高は友人になった。
 日高は優秀な刑事だった。
 とても、優秀な刑事だった。
 俺はスクープを狙うカメラマンだから、暴力団の一斉摘発の現場にも駆けつける。
 強面の刑事たちの中、すらりと背の高い日高を見つけることがあった。
 やかましい、そう怒鳴りつける声は酷薄。
 睨みつけるその双眸の光りには凄み。
 人ごみに紛れていく背中はしなやか。
 何か重いものを背負っているふうでもなく、誰かを守ろうとするふうでもない。
 自分のためだけにある背中。
 時間が合えば仕事が終わってから飲んだ。
 俺が仕事で突っ走れば、不法侵入だと笑って釘をさす。
 ここまでだ。
 そう言って、事情聴取の時にしたのと同じ仕草で、レンズを指差す。
 後は俺がやるからと言う背中を何度も見送った。
 俺の気紛れな怒りに惚れこんだ馬鹿野朗がいる。
 そんな思いがあった。
 決して不快ではない。
 だから、俺は託した。
 俺が踏み出せるのは危うい境界まで。
 日高が指差すレンズまで。
 そこから手を伸べ、日高に託した。
 警視庁内部と暴力団との癒着の事実を。
「鼻がよすぎるんじゃねぇか?」
 居酒屋のカウンターで、ちょっと困ったように言った。
 そうかもしれないと、俺も思った。
「ありがとな」
 不意をついた言葉に顔を上げると、そこには自分の行く末を見つめる双眸があった。
 あぁ、知っていたのかと、直感した。
 俺が背中を押してしまった。
 日高の逃げ道をふさいでしまった。
 今のありがとうは、踏ん切りをつけさせたことへの礼なのか。
 ならばいらない。
 撤回したい。
 渡した情報の全てをなかったことにしてしまいたい。
 返せよ。
 そう一言言えば、日高は留まるかもしれない。
 そこで、俺達の友情は終わるが。
「……無茶を、するなよ」
 それだけしか言えない俺を、日高はちらっと見てらしくないなと言った。
「お前がとった、戦争の、写真」
「ん?」
「また、見たい」
 遠い目をして、俺に言うな。
 そんなこと。
「子供の、写真があったよな。アレ、凄いと思ったんだ」
「あぁ」
 向こうの子供達の眼。
 いつ見ても、綺麗だと思うような瞳をしている。
「だから、また、撮りに行ってこい」
 まったく、どこまで見通しているのかと思わせる言葉だった。
 昨日、出版社に電話が入った。
 中東の紛争の中にいるカメラマンからの電話で、もう少し人材をよこせと言う催促だった。
 デスクは俺に行ってくれないかと言う。
 取材許可証の発行が必要になるから、早めに返事をくれ。
 その言葉に、一日待ってくれと返事をした。
「……わかった。撮ってくる」
「あぁ」
 日高が席を立った。
「今夜は俺のおごりだな」
「……あぁ」
 多めの勘定を払った日高が、ごちそうさんと言いながら暖簾をくぐる。
 例えば、俺と日高との間に存在した関係が、安っぽい友情ならよかった。
 情報提供者と狡猾な刑事、そんな関係ならよかった。
 そうであれば俺の手は日高の肩を掴んで振り向かせ、死ぬなと、行くなと、言うことができたかもしれない。
 誇りなんざいらねぇだろと、言い聞かせれたかもしれない。
 ここに存在したのが、侵し難い男同士の曲がった友情だから。
 俺は、俺にできたのは、
「オヤジさん、ちょっとすんません」
 そう断って席を立ち、暖簾をくぐり、硬質な夜の空気の中に背中を探した。
 飄々とした足取りで、夜道を去る背中。
 見つけた。
 声はかけれない。
 引きとめる者を拒絶する何かを纏う背中。
 手にしていたカメラを持ち上げた。
 ファインダーの中に浮かびあがる背中がある。
『なぁ、日高。カメラマンって言うのは不思議な職業でさ、俺達は見えない一瞬を撮るために、重い荷物を抱えて頑張ってるんだよ』
『へぇ?』
『写真ってのはさ、シャッターを切ったその瞬間を写すんだけど、その瞬間ってのは実はファインダーの中は真っ暗になってるんだ。俺達の視界が真っ暗になった瞬間の映像が、写真になるってわけだ』
『へぇ、そりゃなんとも不思議な職業だな。でも、好きなんだろう?』
 自分の仕事に含蓄たれながらも誇らしげな人間ってのが好きなんだと、日高が珍しく酔いながら零した事がある。
 救われたとも思わない。
 助けられたとも、支えられたとも思わない。
 損得なしの関係だったが、俺はスクープが欲しかったのだ。
 日高は犯人を検挙したかったのだ。
 互いの譲れない矜持が、うまくかみ合った。
『日高』
 呼ぶ代わりにシャッターを押した。
 一瞬の閃光が背中を照らした。
 閉ざされた視界の中に広がる世界を撮る。
『じゃあな』
 振り向かないまま、日高が煙草をはさんだ片腕を持ち上げた。
 最期の挨拶。
 煙草の赤い光が目にやきついた。
 見えない瞬間を写した。フィルムに焼きついただろう一枚の写真は、脳裏にも焼きついた。
 緩やかでしなやかで雄々しい、逞しく、冴え冴えとした背中。
 また飲もうとは、心の中でさえも思えなかった。
 思っては、いけないことだった。
 そして、俺は日本を発った。




「今野、お前、警視庁の日高達郎刑事と親しかったな」
 きた。
「さっき日本から電話があってな。日高さん、殉職されたそうだ」
「……そうですか」
「警視庁と暴力団の間で取り引きがあったらしくて、それを追ってたんだと。それで、撃たれた」
 日本では桜のつぼみがどうのこうのと言い出す季節。
 俺は報せを聞いた。
 心のどこかで願っていた、日高の無事は見事に玉砕された。
「帰国、してもいいんだぞ?」
「……あぁ……、いや、いいです。こっちで、撮ります。約束がありますから」
 カメラを持って、荒廃した大地を歩き出した。
 子供達を、映した。
 日高に見せた数枚の戦場写真の中、日高がいいなと言ったのは全て子供の写真だった。
『真っ暗になるレンズの向こうで、子供たちに笑ってて欲しいって、そんなのを感じるんだ。買いかぶりかな?』
 笑わない少年を撮った。
 まるで他の生き物を見るような目だが、どこまでも澄んでいた。
 日高の眼に、どこか似ていると思った。
 ピントがどうやっても合わなくなって、自分が泣いていることに気が付いた。
 わりぃな。
 日高。
 こんな安っぽい涙なんかでお前を思って。
 わりぃな。
 泣いたりして。
 本当はかっこよく、あばよって言って終わるつもりだったのに、終われない。
 わりぃな。
 本当に。
 その日の夜、生温いビールを手に表に出てみた。
 夜の風が硝煙の匂いを僅かに運ぶ。
 現像した少年達の写真と、夜道を行く男の後姿の写真。
 ジッポの石を擦って、火を、点けた。
 ジリジリと燃え上がる写真。
 炎が僅かに指先を焼いた。


 なぁ、もしも……もしも俺達が、男同士としてでなく、刑事とカメラマンとして出会ったなら、俺はお前にあんな物騒なものを渡すこともなく、いつまでもあの居酒屋なんかで飲み交わせたのかな。
 なぁ、思い出してもいいか? 
 日高達郎って言ういい男が俺の友人であったことを。
 馬鹿野朗だったことを。
 自分の仕事に誇りをもった、いい刑事だったってことを。
 俺の、支えにしても、お前、怒らないか? 
 甘えるなって、怒らないか? 
 馬鹿にしないか? 
 俺がこの先を生きるのに、お前に恥じないようにって言い聞かせればきっと、しゃんと背中を正して生きていけるから。
 暗闇を切り取るこの仕事を、誇れるから。
 日高。
 忘れない。
 俺は、お前を、忘れない。


 空はどこまでも藍色。

 そこに一筋の煙が、立ち昇って逝く。



2001/05/10
RDの番外編です。こういう続編・番外編を書くときに目指すのが、風間一輝氏の世界観なんですよね。どこからかじっても大丈夫!!みたいなのが。
今回の話は、スーパーテレビかなんかでやっていた「スクープの裏側」みたいな、記者とかカメラマンの苦労とか人生の特集を見て作りました。記者っていうのもすごくハードな感じのお仕事だよなぁと思いまして。無冠の帝王ですが、そういう仕事に誇りを持ってる人ってのはすごいし。その特集で文春のカメラマンさんが、東京拘置所の中の犯罪者をレンズに捕えて、「自分の撮ったスクープが各紙面を回る快感ってのはたまらんものがあります」とか、「あぁ言う、とんでもない仕事が好きなんでしょう」とか、ライバル社の記者に向かって、「撮ったもん勝ちや」と豪語していたあの自信満々の顔にやられました。この話の記者さんはわりと冷静なようで何時熱くなるかわからない危険性を秘めた感じの人にしたかったのですが、達郎が……煩いんですよ(苦笑)もっと脇役になるはずだったんですが……おかしい。

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