インテ経由、大阪巡り

2009年1月。
大阪インテに一般参戦した翌日、大阪観光をして参りました。09年一発目の旅でございます。
適塾・大阪歴史博物館・大阪城の三箇所巡りですが、時間をやったらと食う観光となりました。
同行してくれたのは移動の段取り職人・志乃ちゃん。
大阪の縦横無尽な地下街や地下鉄網を突破できたのは貴方のおかげ!大阪の地理、わかりにくい!


適塾の日差し●まずは適塾
岡山県足守生まれの蘭学者・緒方洪庵が開いた私塾が適塾です。
緒方洪庵と言えば天然痘の治療に尽力したお医者さんですが、彼の門下生には幕末史に名を残した多くの門下生がいるのです。
大鳥圭介や高松凌雲と言った蝦夷共和国の顔ぶれがいるかと思えば、それと戊辰戦争を繰り広げた大村益次郎や黒田清隆もいたり。有名どころだと一万円札の人。
幕末の嵐を生きることになる彼らが青春時代を過ごした場所です。大阪中央区の街中に当時と同じように建っています(建物自体は昭和50年代に解体修理されたようです)
入館して荷物を預け、参観。適塾は細長い町屋の様式。入ってすぐのところに適塾ジオラマがあるので分かりやすいです。
塾生が暮らしたのは二階の大部屋で、成績優秀者から日当たりのいい場所を獲得できると言う弱肉強食社会があったようです(笑)可愛いなぁ。
大部屋には朝の日差しが差し込んでいて、街の喧騒も聞こえてくるけど煩いほどじゃなく、下町の雰囲気と言うか、町民の都市・大阪の一角で学問に打ち込んだ青年達の過ごした日々を思うと愛しいような。それが数年後には道を分かってしまう人もいるので、切なさもあり。
一冊の辞書のために用意された小部屋に塾生が殺到したと言う、世界が広がり始めた幕末ならではの事情にはびっくりするけれど。どんな感じなんだろうなー。展示されてた洋書には活版印刷らしきものも見受けられ、活字が整然と並ぶ書物を見た彼らの思いと言うのは。銀魂じゃないけど、宇宙人でも到来したらその気持ちがわかるんだろうか。
不思議な空間でした。穏やかな日々を想像することもできるし、次々と舞い込んで来る新しい事象に心ときめかせるワクワク感も想像できる。うーん。つまりはあれだ。突撃★男子学生寮。あれ、洪庵先生、影薄くね?
参観して私たちが出る頃にはお客さんも増えてて、エヌエッチケーでドラマ始まった影響かな?

大阪歴史博物館へ移動。
何だあのでっけぇ建物は。そして予定の三倍近い時間をここに費やしてしまった。
10階から7階までの展示会場を上から下ってくると、大阪の古代から現代までを辿れるという仕組み。
や……まぁ、派手だなぁって言うか、お金かかってるなーって思うような。面白かったけど、圧倒されすぎて逆に冷静になっちゃう、みたいな。
9階の中世近代の展示は面白かったな。大阪が商業の街として栄えてきた過程や、水運について。ジオラマとか本当に細かくて飽きない。欲を言えばあれだけ細かいジオラマ作ってくれたんだから、中央に目線カメラを置いてお客が自由に操作して街中を見渡せるとかさ。
ここは司馬先生の「俄」を読んでたのでより楽しめた感じです。
近代の展示は大正末期〜昭和初期のレトロモダンな雰囲気が好きな人にはたまらないと思う。その頃のチラシのデザインとかお洒落でびっくりした。ちょっとワクワクする。
幕末展示を目当てにする人には物足りないでしょうが。金かかってんなーって全身で感じる施設なので、凝っててわかりやすくて興味惹かれる展示ではあります。実物展示よりは体感型。

天下の名城●すぐ近くの大阪城へ登城。
遠くから眺めれば圧巻なれど、入ってみると近代建築(類型:岡山城)
博物館から見た大阪城は美しかった。ビル群にありながら、堂々として大阪の象徴ですよって面構え。
石垣も部屋一個分あるんじゃないかと言う規模で、他所のお城とは迫力が違いました。さすが権力の象徴。あの石を近藤さんたちも眺めて「流石っス」とか思ったのかな。
中は史料館になっていますが、城と言うのは展示が下手な傾向にあるのか、字が小せぇんだよ。しかも暗いんだよ、ココ。蛍光灯3本設置のところ1本で踏ん張っているのは財政難のせいと思われるけれど、どう考えてもココの目玉である大阪夏の陣屏風の照明が暗いし端っこ……、それに関するVTRやパネル紹介がその上の階にあるのね。VTRもいいの作ってるのに周りに椅子とかなくて、階段上がってすぐのところにある。お客さん多勢が立ちん棒で取り巻いてました。順路もわかりにくい。勿体無いなー。
大阪城から一望関が原関連の鎧兜や武将の書など数多くあり。戦国時代好きにはたまらないだろうな。
大阪の歴史系博物館には「おらが街が生んだ偉人」的な展示がないなーと言う印象。会津も萩も岡山も、お殿様から学者に政治家と、郷土が生んだ偉い人を紹介してるもんですが、大阪は不思議とそういう展示を見なかったな。藩という括りがない分、町民パワーで成り立った街だというのは感じた。
幕末好きさんは是非、司馬先生の「俄」を読んでから幕末史跡探索をされることをお勧めします。町人である主人公が暴れまわった大阪を頭に入れておくと、博物館も楽しめます。


更新日 2009/1/14

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