※注意!!
この作品はBDの学園パラレルなお話しです。
バーテンとフロマネが幼馴染で退行してもらって高校生です。
表の「学園祭」の空白のエロシーンです。


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学園祭裏話



 小会議室に届く校庭のかがり火は二人の目を慣れさせて、互いの表情を見てとれるようにする。
 本当は可愛い恰好のまま坂井を鳴かせてみたかった下村だが、借り物では仕方ない。
 恥らう坂井からさっさと剥ぎ取ってしまった。
「お前も脱げよな」
 怒ったような口調の坂井が、戸惑いがちに下村のシャツのボタンに手をかけた。
「シャツ越しだと不安?」
「ムカツクんだよ」
 色気がないなと溜息をつく下村の腹に軽く拳をあてると黙った。
 ベッドの上での行為ほど乗り気ではない様子の坂井の表情を早く夢中にさせたくて、下村は自分でシャツを脱ぎながら時間を惜しむように坂井に口唇を寄せる。
 坂井もここまできて拒むほど無粋ではないつもりなのか、素直に応じて下村の後頭部を引き寄せる。
 机に腰掛けた坂井の足を割って開かせ、閉じられない状態にしてから下村は反応をみせている坂井の下肢に手を這わせた。
「口で、してもいい?」
 目の前で坂井の視界を独占しながら下村が囁く。
「いちいち聞くなっ」
 紅潮した頬を隠すように俯きかけて、そうすると自分の下肢の状態を目にしてしまうことに気が付いて慌てて下村の首筋に顔を埋めた。
 可愛い反応だと口にすれば坂井はムキになるだろうから心の中にとめておいて、下村は首を僅かに捻って坂井の首筋に軽く触れるだけのキスを落としてから、ゆっくりと綺麗な体を辿っていく。
 坂井が息を呑んだのを合図に下村が膝を折る。
 温かい口唇の行き着く先を思って坂井の体が震えた。
「……っう」
 肌寒いはずなのに、体の奥からぼうっと熱が生じてくる。
 平静さを保とうとするが呼吸が徐々に乱されていく。
 下腹部や腿に触れる下村の髪の感触がリアルで、逃げ出したい衝動に駆られてしまう。
 今はまだ坂井の手の中にある理性も、いずれ下村の手の中に墜ちてしまう。
 今ならまだ逃がれられるいう気持ちと、先にある快楽を味わいたいという気持ちが坂井の熱をあげて混乱させる。
 熱い口内に屹立を含まれて熱の上昇が急速になる。
 学校の会議室、しかも学園祭で人の出入りが多い時にこんな行為に及んでいる。
 廊下を挟んだ校庭からは後夜祭のBGMや放送、生徒達のざわめきも届く。
 現実が手の届くところにある。
 そんな中での行為。
 外界の音が遠ざかるたびに、自分がいかに下村に溺れているかを知ることになる。
 口でされたことは何度かあった。
 なのに妙に不安になる。
 下村の腕のかわりに自分を包むシーツの感触がないせいだ。
 熱い感触が蠢いて坂井の足が逃げようとしてなのか跳ね上がる。
 乱れる呼吸に声が混じってしまいそうで、慌てて口を覆った。
 手を噛むと下村が怒るのだ。
「感じてるなら声、出せばいいのに」
 顔を上げて下村が真面目な声で言う。
「ばかかっ。ここどこだと思ってんだよ!」
「誰も来ないだろ。こんなトコ。俺しかいないんだから、聞かせて」
「だから嫌なんだよ」
「そういうこと言うわけ」
 にっと、下村の口唇が笑みを模る。
 まずいと思った時にはもう襲い。
 下村とは本当に長い付き合いだが、未だにどのキーワードでどういった行動に出るのかわからない男だ。
 地雷だらけ。
 思わず坂井が体を強張らせる。
 無防備な状態の自分に何をされるかわからない恐怖が、不本意ながら坂井の内に沸き起こる。
 そんな坂井の緊張を察して下村は心の中で笑う。
 ほどよく筋肉のついた脚の内股に舌を這わせて柔らかな肌に吸い付いた。
 同時に背後に回った手に背骨を辿られる。
 下村の口唇は肝心な部分から遠ざかり、坂井の長くしなやかな脚を愛撫していく。
 下村が触れる箇所から熱くなる。
 手のやり場に困って、坂井の手が行き場を求めて机を引っ掻く。
「……っ、……ん」
 必死で声を殺しているが、それが思わず零れてしまう。
 素直に声をあげるよりも、噛み殺した喘ぎが漏れる方がよほど煽情的だということに坂井は気付いていないのだろう。
 踝まで降りた下村の口唇が足首に軽く噛み付く。
 それに反応して坂井の足が跳ねた。
 がふっと妙な声を下村が発した。
 愛撫に反応した脚が運が悪いことに下村の顔にヒットしたのだ。
「いてぇ〜」
 無意識でも足癖の悪い坂井は、この状況にますます赤面する。
 謝ろうと思った口唇は引き結ばれる。
「感じすぎてる?」
「ちがうっ。不安定なんだよっ」
「あぁ、なるほど」
 何を納得したのか下村はそう呟くと、ひょいっと坂井の腰を掬い会議用の机の上に上半身を寝かせた。
 冷たい机の感触を背中に感じてまた体がビクリと反応する。
「これでどう?」
 気に食わない笑みを浮かべた下村に見下ろされ、坂井は無言のまま机からはみ出した脚で下村の膝を蹴った。
「そういうことしないで、膝、あげてくれる?」
 動じずにやはりにこりと笑って坂井の片脚を折り曲げ机に乗せた。
 どうする気なのかと身構える暇もなく、下村はまた坂井の下肢に顔を埋めていく。
 熱に包まれて今度は行き着く間もなく追い上げられる。
「あっ、しもむらっ」
 縋るものが欲しくて坂井の手が下村の髪の毛を掻き乱す。
 その感触が下村を煽る。
 引っ張らないようにと気遣うが、下村が口に含んだ坂井の欲望に軽く歯をたてるときゅっと髪の毛を引っ張られる。
 勿論痛いが、坂井の躊躇いが感じられて満足感を得てしまう。
 滲んできた先走りを音をたてて吸い取ると、また坂井の指が下村の色素の薄い髪の毛を引っ張る。
 腰を抱えるようにしていた腕を外し、吸い取れなかった先走りを指に絡めて今は固く閉ざされている蕾を撫でるようにすると、坂井が息を呑んだ。
 熱をもった屹立を啄ばむように弄び、ゆっくりと坂井の中に指を沈める。
 いつもに比べて性急な動きに坂井の体は、異物を拒むように下村の指を締め付けた。
 腿に舌を這わしながら下村が起き上がり、呼吸を乱す坂井の胸に口付ける。
 口唇を触れ合わせたまま、
「坂井」
 名前を呼ぶ。
 直接伝わる下村の少し低めで、欲情しているせいで掠れた声。
 返事はなかったけれど、坂井の内部の締め付けが変化する。
 強引に指を蠢かすと懇願するような響きで名前を呼ばれた。
「痛い?」
 尋ねると首を横に振り、震える息を吐き出して潤んだ双眸で見上げてくる。
 暗がりに光る涙はいつもの生理的なものだが、下村に罪悪感と相反する征服欲を抱かせる。
 女の子を扱う優しさを見せれば嫌な顔をするのに。
「じゃあ我慢」
「……っ、てめぇっ」
 まだ理性がしっかりのこっている証拠に罵声が口をつく。
 これだけ乱れた姿を見せておいて威勢のいいことを言う坂井も可愛いが、縋るように自分の名前を呼ぶことしかできなくなった坂井の色っぽさをこういう時は見たい。
 覚えた坂井の弱い箇所を指先で突くと、食い縛っていた歯も解けて喉を仰け反らした。
 まだ苦痛の方が強いのか、眉間には苦しそうな皺がざっくりと刻まれている。
 執拗に坂井の弱い箇所を責めると表情は徐々に恍惚としたものになっていく。
 きつかった内壁も、拒むような動きからねだるような動きになる。
「もういい?」
 宙に浮いて時々跳ね上がる膝に音をたてて口付け、しどけない開かれた脚をもっと大きく割り開くと、さすがに理性がかえってきたのか抵抗をみせた。
 それでも溶けたような体に力は入らず下村の思うがまま。
 ゆっくりと猛った自分のものを坂井の濡れた蕾にあてがうと、先を予感してなのか坂井の体が震えた。
 その体を押さえつけるようにして、体を進める。
「……ったい、あっ」
 細い悲鳴は聞えたが、挿入してしまえば下村の理性もさほどもたない。
 熱くビクビクと律動する坂井に刺激され、下村も詰めていた息をそろそろと吐き出す。
 気を抜くとそのまま坂井に主導権をもっていかれそうになるのだ。
 坂井の手が伸びてきて、下村の腕を掴んだ。
 爪をたてられ僅かに痛む。
「坂井?」
「……は、やくっ」
 珍しい坂井の言葉に一瞬驚いたが、下村はふわりと微笑み伸び上がって優しいキスを震える口唇に落とす。
 離れる時に坂井が名残惜しげに舌を出して下村の口唇をペロリと舐める。
 自分の欲求には素直だ。
 苦笑するその振動が伝わったのか、坂井が切なげな喘ぎをもらした。
 上半身を机の上に乗り上げて、動きのとれない体勢の坂井を下村は容赦なく攻めたてた。
 ゆっくりと引いては勢いよく深みまで穿つその動きに、会議用の机がガタガタと音をたてて揺れる。
「んっ、く……、しも、むらぁっ」
 しなる背中を抱いて逃れようとする体を引き寄せ封じ込める。
 まるで虐めてるみたいだと思った。
 幼い頃だって喧嘩は数え切れないほどしたが、泣かしたという記憶はないのに。
 そう思うとたまならくなって、理性を吹き飛ばして坂井の体を貪った。
 チカチカと頭の中で白い光が爆発しようとしているのを感じる。
 このまま、と思っていた下村の頬を坂井の手が包み、汗ばんだ肌から顔を上げさせられた。
「なに?」
 あがった息で尋ねると、坂井も切れ切れに答えた。
「中……、出す、なっ」
「……ちょっと、それは、悪いんだけど、ム、リ」
「あっ、あぁっ、しもむら、やめ……、んんっ」
 坂井が逃げようとするように腰を捩ろうとした瞬間、下村の熱が一際坂井を深く強く攻め、同時にもっと熱い奔流を解き放つ。
 怒られるだろうなぁとぼんやり思いつつ、下村は解放の余韻に浸りながら坂井の胸にもたれかかる。
 校庭のざわめきがだんだんと耳に戻ってくる。
 近くに聞えるのは二人の荒い呼吸だけだ。
 やがてその呼吸もおさまってくると、
「サイアク」
 坂井の第一声が炸裂する。
 のろのろと体を起こし、自分の吐き出した白濁に濡れた腹部や下肢を目にして赤面する。
 それを拭うのは下村のシャツだった。
 後始末とか面倒だからここじゃイヤだと言ったのに。
 いつもなら後始末をしようとする下村の手を払ってシャワーでも浴びにいけるのに、ここではそうもいかなくて、下村の手を払うのもなんだしと目を泳がせて大人しくしておいた。
 自分の吐き出したものをかき出す間、奇妙な沈黙が二人の間に漂った。
 熱が再発しそうになるが、今は外界の雑音が耳について理性がきっちりと頭を支配している。
「立てるか? 服、今はこれしかないんだけど」
 と差し出されたのは例の女装の衣装。
「制服、取って来い」
 当然のごとく拒否すると、
「今、教室施錠してあるんだよ」
 坂井のこめかみに怒りマークを浮かび上がらせるような返事。
「……」
「だから、とりあえずコレ、着てくれる?」
 申し訳なさそうな顔を保とうとはしているらしいが、口元が緩んでいる。
 しかしこのままでは風邪もひいてしまう。
「……」
 ちょっとの沈黙の後、机に座ったままの状態から足を振り上げ下村の顎を蹴り上げた。
 声もなく下村が悶えているのを無視して、坂井は仕方なくもう見たくもない服に袖を通したのだった。


2002/01/13
大阪で忍さんにお会いして、書かなきゃと思って仕上げました(笑)
エロ神様の降臨を待たずして、下村の降臨で書き上げました(それって……)
あのエロで始まりエロで終わってて申し訳ないです(>_<)
本当はいろいろとストーリー考えてたんですが、学祭のエロシーンをカットしてるからと思って。
また頑張ってちゃんとしたエロ書こうと思います!!
実はこれを半分くらい書いた時点でかのん会長のところのエロを拝見して、「まだまだだ……!!」と思ってました(笑)ああああ、マジで「おぉっ」って言ってもらえるようなエロを書きたいです〜〜〜〜〜〜〜〜。

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